
Mozillaがまた一つ、「Weave」という新しい試みを開始した。12月21日にMozilla Labsで公開されたこのサービスは、Firefoxのメタデータをオンライン上に保存し、他の場所からFirefoxでWebブラウジングする際に、保存したオンライン上のデータを読み込み、自分のFirefoxの環境を復元できるという。特に目新しいサービスではないが、Firefoxをメインに利用しているユーザには朗報だろう。
今と未来
公開されたバージョンはβ1で、現在オンライン上に保存できるデータは以下の通りだ。
- ブックマークの共有
- 閲覧履歴の共有
- サイトパスワード

利用するにはFirefox 3 β2以上が必要。利用するには、ココからWeaveのアカウントを作成し、登録完了メールに記載されているURLからAddonをダウンロードしてインストールする。
Addonをインストールし、2回目のFirefox再起動を完了したならば、早速「設定」からWeaveにアクセスしてみよう。設定ウインドウの詳細横にWeaveのアイコンが表示しているので、簡単に見つけられるはず。
Weaveの設定欄を開いたら、AccountタブのSign Inをクリックだ。するとサインアップガイドのウインドウが表示され、内容に沿って設定していくと利用可能になる。
Mozillaならできるはず
Weave β1は、まだベーシックな機能しか実装されていないが、今後様々な機能が追加されていく模様。
- その他のFirefoxメタデータの共有
- プライバシーコントロール(他のユーザーへの共有許可等)
- 開発者向けAPIの公開
- 拡張性の拡大
その他のメタデータの追加は当たり前として、プライバシーコントロールは需要がありそう。たとえば企業や教育現場での利用だ。異なる複数のブックマーク、ユーザID、パスワードを用意しておき、ユーザーそれぞれアクセス権を設定し、閲覧できるページを制限、解放する、という利用方法が考えられる。
拡張性の拡大は必須項目だろう。たとえばAddonのメタデータを取り扱うようにしたり、趣旨から相当離れてしまうが、ユーザーが自由に利用できるファイルスペースを用意してしまうのもありかもしれない。また、Thunderbirdにも対応させ、メール環境の共有をはかってもおもしろい。うまこコントロールできれば、Exchangeに匹敵するような環境を構築することができるだろう。
セキュリティについて、再考を
だがもし、Weaveの機能が次々へと拡張されて、Webブラウザのメタデータ以上に情報を保存することができるようになった場合、気がかりなのはセキュリティ面。Firefoxのように、頻繁にセキュリティアップデートが行われるようでは、安心して利用できない。これはMozillaに限ったことではないが、多少はリリースの期間を延長してでも、より強固なセキュリティ確保に努めるべきだろう。
ともかくβバージョンがリリースされたばかりで、現在の機能は限定されている。ということは、今後ガツガツ新しい機能を搭載していくWeaveは、Webブラウザのメタデータの新たな活用方法を開拓していく存在になるだろう。是非今後のバージョンアップに期待したい。
