No Free Walkman in Japan S710F, S610F

New Walkman in Japan

先日欧州で発売された新型Walkmanの国内版、NW-S710F, NW-S610Fシリーズが発表となった。予想通り、フリーダムな仕様を取り払い、日本独自仕様になってしまったのが大変残念だが、海外にはない機能が追加されているので、要チェック間違いなしだ。

Japan is not free…

発表となったのが、NWZ-610シリーズとして海外展開されているモデルの改良仕様で、「NW-S710Fシリーズ」は8GB、4GB、2GBの容量が用意され、ホワイト、ピンク、レッド、ブラック、ブルーの5色展開。「NW-610Fシリーズ」は、4GB、2GBの容量、ピンク、ブラック、ブルーの3色展開だ。全機種FMラジオ機能搭載、クリアオーディオテクノロジーで音質が向上している。1.8インチ液晶を搭載し、H.264、MPEG-4形式のビデオフォーマットに対応。また、次期iPod採用予定(最近は耳にしないが)「HE-AAC」、ほとんど利用されないであろう「リニアPCM」という圧縮フォーマットへの対応や、NW-S710Fシリーズに限りだが、ノイズキャンセリング機能搭載で、先日発表となったiPodシリーズとは正反対に、音質勝負に出てきた感じだ。

フリーダム仕様を前面に押し出した海外とは違い、Windows Media DRM非対応、転送にはSonicStage必須と、まったくの閉鎖的な仕様なのは従来通り。ATRAC形式の音楽フォーマットも利用可能なのは評価に値するのかは、もの凄く微妙なのでこれ以上突っ込みません。

クリアオーディオテクノロジー

この新型Walkmanの注目機能は、クリアオーディオテクノロジーだろう。名前の通り、クリアなオーディオのテクノロジーなわけで、音質向上という意味だ。この機能に関して、Sonyの「W.Walkman」では5つの機能について紹介している。

一番の目玉はNW-S710Fシリーズのみ搭載している「ノイズキャンセリング機能」。周辺の騒音、雑音をシャットアウトして、音質を改善させる機能だ。はじめはヘッドホンに搭載されていた機能だが、最近はデジタル・オーディオ・プレイヤー本体に、この機能を搭載する機種が目立ってきた。代表的なものだと、Panasonicの「D-snap
Audio」に搭載されている。

NW-A800シリーズにも搭載している、圧縮による音域カットの部分を再現させる機能「DSEE」。これは一度聞き比べてみないとわからないが、かなり圧縮率を上げた場合でも、そこそこの音を出してくれるという。ちなみに「Digital
Sound Enhancement Engine」の略だそうです。

そのほか、個人的に大歓迎な、13.5mmドライバーユニット採用の「高音質ヘッドホン」を同封。また、同封ヘッドホンで真価を発揮する、ステレオ感を強力にする「クリアステレオ」機能(NW-A800シリーズ搭載)。重低音を強力に奏でる「クリアベース」機能(NW-A800シリーズ搭載)と、徹底的に音質にこだわっている。

iPodシリーズとは違う進化

この製品群を見る限り、iPodシリーズとは、正反対の進化をたどっているようだ。もちろん動画再生対応などは、同じ進化なのだが、このWalkmanを見る限り、デザインを捨て、多機能化を諦め、独自性と音質を進化させている。特にデザインに関しては、改悪といっても良いぐらい酷いものだが、デザインにかけるコストを音質向上に割り当てたのだろうか。実際はどうかわからないが、かなりの音質改善機能を搭載していて、その点は評価できる。

ただ、海外で発売されたWalkmanとは違い、閉鎖的な仕様にしたのは評価が分かれることだろう。特にWindows Media DRMに非対応なのは、今時考えられないような鎖国的処置だし、SonicStageに依存してしまう環境は、アップルにも言えることだが、ユーザーに選択権を与えず、自社にすべて取り込んでしまおうという思惑が見え隠れしていて、個人的にはおもしろくない。特に、今はブランド力をだいぶ失ってしまったSonyがやるのだからなおさらだ。

容量がたりねぇ!!

個人的にWalkmanに求める機能は、音質のさらなる改善と、SonicStage以外の転送方法(Mac対応)、デザイン向上と大容量化だ。はっきりいって、8GBじゃ足りなさすぎる。先日発売されたiPod
Classicと同等の160GBぐらい用意したならば、相当なインパクトが出ると思うのだが、どうだろうか。

NW-S710Fシリーズ

Walkman NW-S710Fシリーズ

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