Firefox vs Safari

Firefox vs Safari

Firefox 3βが登場したのをきっかけに、メインブラウザをSafariからFirefoxに移行した。理由はWindows環境とMac環境のブックマークを共有したいがためと、豊富なアドオン(機能拡張)を利用したいため。しかし長年Safari(Webkit系ブラウザ)を愛用し続けたために、Firefoxのインターフェイスは相当違和感があり、なかなか身が慣れてくれない。だがFirefoxにSwitchするメリットも大きいのは間違いないと自分に言い聞かせ、去年の年末より今まで使い続けている。よし、約1ヶ月間Firefoxを利用した感想とSafariとの違いを書き綴ってみよう。なお、今回比較する環境はMac OS X 10.4.1(PPC) 上のFirefox β2とSafari 3.0.4だ。

レンダリング速度

Webブラウザで一番大切な基本性能といえば、一番始めに名が上がるのはページのレンダリング速度だ。これが早いとページを表示するまでの時間が短縮され、ストレスも溜まらず、良いことずくめ。Webブラウザの評価に直結する部分と言っても過言ではないだろう。

これに関しては、Safariの完勝。ストップウォッチを使っての計測はしたくないので、フィーリングでしかお伝えすることができないのが大変申し訳ないが、圧倒的にSafariのほうが早かった。Firefoxは単ページのレンダリングはSafariよりも少々遅い程度だったが、複数のページを一度に開いた場合は、頭を掻きむしりたくなるほど遅く、非常にイライラしてしまう。Webブラウザの命というべき、非常に大切な基礎部分なために大変残念でならない。なお、Firefox 2よりかは多少は速度面では改善されているが、バージョン3になり、ますます高速になったSafariには足下も及ばない。今後の改善を切に願うばかりである。

Firefox vs Safari

HTML、CSSの解釈

SafariはAcid2に合格した初の公式Webブラウザであり、今も昔も比較的正確なレンダリングをしてくれる。対するFirefoxもバージョン2では対応できなかったが、バージョン3では合格しているので、お互いレンダリングに大きな差違はない。

WEB STANDARS PROJECT

だが、それぞれ標準仕様と呼ぶにはやや難しい部分もあるのは事実。Safari 3ではフォント周りのスタイルシートの解釈が変更されたために、Safari対応と謳っているサイトの一部では、正確にレンダリングされていない事実がある。また、フォームに関しても、昔からSafariはスタイルシートの一部プロパティを無視する酷い仕様になっている。この辺はマイナスポイントだ。

FirefoxはAcid2に合格できなかったバージョン2でも、比較的正確にレンダリングしてくれて好感が持てる。バージョン3になり、細かい差違があるようだが、基本的にはバージョン2と変わらないと思っても良いだろう。

さて、ここまで書いていて正確なレンダリングとはなんなのかという疑問が残る。適切な表現かどうかわからないが、Acid2という規格に準ずるどのWebブラウザでサイトを表示させても、同じレイアウト、デザイン、表現で表示するという事が、今一般的に言われている正確なレンダリングだろう。

インターフェイス

Firefox インターフェイスSafari インターフェイス

FirefoxとSafariのインターフェイス

Macユーザー誰が使っても、素直にSafariに軍配が上がることだろう。逆にWindowsユーザーならば、Firefoxが使いやすく感じるはず。これはMacのインターフェイスが独特なことで仕方がないことだろう。Firefox 3になり、OSネイティブなデザインになったと言われているが、Macに限ってそれは嘘だ。ウインドウカラーは全体的に薄く、他のウインドウと並べると少々気味が悪く浮いてしまうし、アイコンもどちらかというとWindowsっぽく違和感だらけ。Mozillaのデザイナーはもう少しMacのことを勉強した方がよいだろう。

Firefoxの荒探しのようで申し訳ないが、言いたいことは山ほどある。Firefoxはアドオンを利用することにより、様々な機能を拡張することができるが、これが仇となっている部分が多い。というのは、OSに縛られずに使用できるアドオンが多いせいで、どうしてもWindows向けのインターフェイスになってしまっているからだ。もちろんMacのことも考えて作られているアドオンもあるが、数はそう多くはない。

逆にSafari向けのアドオンは、Mac用Safariに使用することだけに的を絞って開発されているので、それはもうSafariの標準機能の一部のように動作する機能拡張が大半で、大変使っていて気持ちが良いもの。そのせいで長年SafariからSwitchできなかった理由の一つである。

基本性能から見たFirefoxとSafari

Mac環境では、Safariのほうが圧倒的に使いやすく、基礎性能も高いとうのが現段階の評価だ。特に速度面ではSafariの高速レンダリングは圧巻の一言。インターフェイスもユーザビリティとしては大変重要な基礎部分で、Firefoxもバージョン2の頃からかなり前進しているが、Safariに追いつくには少々頑張りが足りない。

しかしこれは当たり前のことかもしれない。Safariはアップルが開発しているWebブラウザで、Mac OS Xを開発しているカンパニーでもあるからだ。それを考えると、Firefoxを開発しているMozillaは健闘している方だろう。Operaなんて、Macのインターフェイスに準ずる考えなんてないようだし、Microsoftなんて、Internet ExplorerのMac版の開発を投げ出したのだから。

Firefoxはβ環境なので、正式版では仕様が変わる可能性がある。いや、変わってもらわないと困るのだ。それは、どのブラウザよりも拡張性が豊富で、Internet Explorerの驚異のシェアに対抗できる唯一のブラウザだからだ。

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