Plaxoで始まる最強PIM生活

Plaxo

OutlookとiCalのスケジュール管理をどうにか同期できないかと悪戦苦闘している中、奇跡としか言い様がないWebベースのPIMサービス「Plaxo」を発見した。基本的にはWeb上でスケジュール、アドレスブック、タスク、メモなどのサービスを提供するPIMサービスなのだが、一番の目玉は様々なサービスから同期できる点だ。

同期できるサービスはスケジュール管理だけみても、OutlookからiCal、Google Calendar。アドレスブックではOutlook、Mac OS Xのアドレスブック、Gmail、Windows Live関連、AOL、etc…と多技に渡る。さらに有料サービスに申し込めばWindows Mobileとの同期もとれるという。

これらを組み合わせれば、Outlookから一度Plaxoに同期をとって、そこからMac OS XのiCalと同期を取るということも可能。アドレスブックも同様で、このツールを駆使すれば、すべての情報を一度Plaxoにまとめ、そこから各デバイス、ツールに転送して、常に参照する情報を最新の状態に保つ事ができそうだ。

PIMだけではない情報共有ツール

早速使ってみると、このPlaxoの趣旨を若干勘違いしている事が判明した。どうやらこのPIMツールは、自分の情報を共有し、各ユーザーと繋がっていこうというのが第一の趣旨らしい。つまり、自分が情報共有した相手の情報が更新されたときにいち早く共有ユーザーに通知し、交信を促す。などの機能が搭載されている。もちろん、情報共有する情報は制限することができるので、プライバシーは守る事ができる。

共有のカテゴリーは、ビジネスネットワーク、友達、家族、私(自分)と4つに区切られ、それぞれ制限することができる。たとえばビジネスネットワークのカテゴリーに登録した人には、自分の「職業プロフィール」部分だけを開示し、友達、家族には「個人プロフィール」を公開するという具合だ。

気をつけて欲しいのが、誰とも共有したくない場合に、デフォルトの設定になっていると、マイプロフィールが公開されてしまう可能性があるという事。たぶん初期登録部分で制限する項目があるかもしれないが、英語のサービスを強引に日本語化した感があり、わかりにくく見つける事ができなかった。ある程度、慣れるまではマイプロフィールはもちろん、それぞれの操作に細心の注意を払っておこう。

なお「Plaxo Onlineの設定」項目のPlaxoニックネームを設定すると、自動的に自分専用のページが作成されてしまう。これはPlaxoユーザー以外にも閲覧できるフリーのページで、しかも自分の姓名が思いっきりのっかってしまう。プライバシー保護の観念から見ても、これはいかがなものかと考えてしまうが、とりあえずはオフにしておくのが無難だ。サーチエンジンにひっかかってしまったら元も子もない。

各ツールを共有する

同期ウィザード

同期できるサービス

今回Plaxoを利用する目的は、各PIMツールのハブとして利用する事。とりあえず今回はOutlook、iCal、Mac OS Xのアドレスブック、Google Calendarとの情報共有を目的とした。このようなトップシークレット級の情報をオンラインにするということにかなりの抵抗感を感じたが、まぁこれも時代の進歩というやつか。無理やり納得させて試してみる事に。万が一を考えて、超トップシークレット級の情報は対象外にした。

Outlook、iCalに関しては、専用のソフトウェアをWindows、Macintosh、各マシーンにインストールする必要がある。これを行う事によって、Outlook、iCal、アドレスブックの情報が更新された際にほぼリアルタイムで同期を取ってくれる。Google CalendarはGoogleアカウント情報を入力するだけでOKだ。

エンドポイントに挑む

一つ理解するのに苦労したのがエンドポイントという観念。これはWindows、Macintoshにインストール際に設定しないといけないが、同期の場所というべきなのか。場所に名前をつけておき、サービスとサービスを結びつけるものだ。

エンドポイントについては、各Plaxoに同期させるサービス名と考える理解しやすい。Mac OS Xならば、Macなどの分かりやすい名称にするのがお勧めだ。Googleアカウントは、自分で名前を設定することができず、勝手に命名されてしまう。

Googleとの親和性は低い

Mac OS X アドレスブック

Plaxoインストール後のMacのアドレスブック
Gmailと同期がとれたら、
どれほど便利になるのだろうか。

Google Calendarについては、かなり敷居が高いといっていいだろう。この設定でかなりの時間を費やしてしまった。というのは、一つのアカウントで一つのカレンダーしか同期することができないのを知らなかったからで、てっきりGoogle Calendarで作ったカレンダーごとに同期設定ができるだろうと思い込んでた事にある。そう、もしも複数のカレンダーをGoogle Calendarと同期したい場合は、同期したいカレンダーの数だけGoogleアカウントを用意する必要が生じるのだ。幸い自分は個人用と仕事用にアカウントを別けて作ってあるので、ちょうど都合が良かった。

うまくGoogle Calendarを同期するためには、Googleの設定を一番最後に行うのがポイントだ。Outlook、iCalのカレンダーの同期設定を完璧に済ませたあと、Googleアカウントを登録して、同期したいカレンダーを選択するという具合。なお、Gmailのアドレス帳も同期する事ができるが、これはGoogleからPlaxoに情報をアップロードするだけで、PlaxoからGoogleにアドレス帳を登録する事は現段階ではできない仕様になっている。これではあまり利用価値がないので、自分は同期を切ってしまった。なんという親和性の低い仕様なんだ。

なお、Gmailでは近々インターフェイスの改善を含めてのバージョンアップを予定している。時期はいつか不明だが、それに合わせてPlaxoも全面対応してくれるのではないかと、何気に期待しています。

Plaxoを中継ハブとして利用する価値は高い

何かと設定が回りくどく設定にてこずったわけだが、なんとか各サービスの同期を取る事ができた。しかも大抵のサービスでは、サービス固有の拡張機能は無視する傾向にあるが、Plaxoは積極的に拡張部分もサポートする姿勢のようで、大変心強い限り。しかも無料版でここまですることができてしまっている点は本当に脱帽だ。有償版もあるわけだが、大抵のユーザーは無償版で事足りてしまう事のも、なんか利用していて申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。

サービス自体がβバージョンということもあり、インターフェイス、レスポンス的には不満が残るが、同期を取る事が目的の場合は、一度設定してしまえばサイトにアクセスする必要はほとんどなくなるので問題はないだろう。しかし一番の気掛かりは個人情報だ。特に大部分が無料で提供されているサービスなので、しっかりと守られるのかどうか気になって気になって仕方がない。また、オフィシャルの日本語情報が乏しいのも不安を増幅させる要素の一つだ。思うのは、多少の料金をとってもいいので、しっかりとした日本語でのサポート体制を敷いて欲しい。これだけしっかりとした機能を実装しているのだから、個人情報の保護を明確に打ち出せば大ブレイクは間違いないだろう。

同期ウィザード

Plaxoのカレンダー画面

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