Photoshop CS3 高速化のための微調整

Update

Photoshop CS3 高速化のための微調整

Adobe Photoshopは、バージョンアップを重ねるごとに多機能になり、重くなる。これはPhotoshopに限ったことではないが、Adobe製品をバージョンアップした場合、特に重くなると感じたのは、自分だけではないはず。何とか回避できないだろうかと、Photoshopに限定して、高速化方法を模索してみたところ、一つだけ面白いTipsを発見。

画像タイルで使用するメモリ容量を増加

Photoshopは、扱う画像をタイルと呼ばれるブロックで区切って処理を行う。タイルごとに132KBまでメモリを使用する仕様だが、この容量を増加してしまえば、処理速度が向上。もちろん使用するメモリも増加してしまうが、大容量のメモリが安くなり、ギガクラスの搭載が当たり前になっている今日、特に弊害はないだろう。

この設定を変更するには、プラグインのファイル名を変更するだけだ。Photoshopを標準ディレクトリにインストールしている場合は、以下のディレクトリに格納されているファイルの先頭の文字「~」を取るだけ。

大きいタイル(前)

「~大きいタイル.plugin」を

大きいタイル(後)

「大きいタイル.plugin」にリネームする。

Macの場合【CS2】
ドライブ/アプリケーション/Adobe Photoshop CS2/プラグイン/Adobe Photoshop Only/機能拡張/大きいタイル/~大きいタイル.plugin
Macの場合【CS3】
ドライブ/アプリケーション/Adobe Photoshop CS2/プラグイン/機能拡張/大きいタイル/~大きいタイル.plugin
Windowsの場合【CS2】
ドライブ/Program Files/Adobe/Adobe Photoshop CS2/プラグイン/機能拡張/大きいタイル/~大きいタイル.8BX
Windowsの場合【CS3】
ドライブ/Program Files/AdobeAdobe Photoshop CS2/プラグイン/Adobe Photoshop Only/機能拡張/大きいタイル/~大きいタイル.8BX

AdobeのサイトでもCS2向けサポート情報として掲載されているが、CS3でも効果が感じられた。

しかしながら、Adobeはなぜデフォルト環境でタイルへの割り当てメモリに制限をかけているのだろう。ここまで重たい重たい言われているCSシリーズを、少しでも評価改善させるのなら、多機能を追求するより(もちろん多機能が悪いとは言わない)、細かいチューニングを行うべきではないだろうか。

要はメモリ搭載量が多いほど快適になる

当たり前と言えば当たり前だが、マシンにメモリが多く搭載されていればいるほど良い。しかしメモリを積んだだけでは高速化しない。Photoshopで多くのメモリを消費する設定を行わないと何も意味がないのだ。もしPhotoshopの環境設定が、デフォルトの設定のままになっている場合は、積極的にメモリを食い荒らすように設定しないといけない。

Photoshop 環境設定

メモリの使用状況

高速化するのに一番効果的なのが、Photoshopの環境設定のパフォーマンス項で、使用するメモリを調整することだ。「メモリの使用状況」で、「Photoshopで使用する容量」をテキストボックスに直接打ち込んでもいいし、スライドさせてもいい。設定が完了したら、一度Photoshopを終了させて起動してやれば、使用メモリの変更が適応される。

ちなみに、我が環境の場合は3.5GBのメモリを搭載している場合、2GBほどメモリを割り当てている。Photoshopを起動しているときは、できるだけ他のアプリケーションを終了するよう心がけているための判断だが、多様なアプリケーションを立ち上げながら作業する場合は、OSとそのアプリケーションが使用するメモリのことも考えて調整しよう。

ヒストリー & キャッシュ

「メモリの使用状況」の右側に、「ヒストリー & キャッシュ」という欄がある。「ヒストリー数」というのは、前の作業を記憶させ、戻ることができるかの回数。多く設定すればするだけ、前の作業に戻ることができるが、あまりに多くの数を設定してしまうと、同じファイル上で一度も閉じずに作業すればするだけメモリを食いつぶし、レスポンス等に影響が出てしまう。あまりにあり得ない数字を入れないようにしよう。

Photoshopは、画像を表示する際に、一時的にメモリに画像データを読み込み、次回読み込む際にはメモリ上から読み込むため、高速に表示させることができ、体感速度を上げている。その画像を読み込むメモリ領域の設定項目が「キャッシュレベル」。1~8まで数値を入力でき、多ければ多いほどメモリを食い荒らし、高速化する。おそらくメモリ容量設定の次に高速化に影響を与える項目だろう。驚異的なメモリを搭載している環境では、8にすることは必須。むしろ8じゃないと罪と言わざるを得ない。

仮想記憶ディスク

この設定欄では、Photoshopが使用するデータ領域の設定をする。マシンに接続されている記憶デバイスが一覧表示されているので、適切なデバイスをダブルクリックして、有効可させる。デバイスを選択するポイントは、Photoshop以外でアクセスが発生しずらいドライブを設定することだ。たとえば、Photoshopが仮想記憶ディスクに書き込もうとした際に、OS側で何かしら処理をしていたら、その処理が終わるまでPhotoshop側の書き込みが待たされることになる。そのようなことがないように、できる限りPhotoshop以外で使用しないようなデバイスを設定するのが望ましい。

容量はそれほど多くなくても大丈夫。10GBぐらいの空き容量があれば問題ないし、はじめのドライブが無くなったら次のドライブなどと順列をつけることも可能なので、空き容量が少ない場合などでも、比較的問題なく設定できるだろう。なお、Photoshopを終了後、データ領域は開放され、通常通り使うことができるようになる。


上記の高速化を一通り施した後、Photoshopを再起動させてみてほしい。簡単作業、重い作業、どちらにもある程度は効果あるはずだ。特にレイヤーがものすごい数に分かれていて、カンパスサイズも超弩級に大きい場合などは、ある程度の効果は現れるだろう。

related story