Simplify Media – Mac/PCから音楽再生できるiPhoneアプリ

Update

Simplify Media自宅のiTunesに登録した音楽を、ネットワーク越しに再生できるiPhoneアプリが「Simplify Media」だ。なんと100,000ユーザーの登録に達するまで無料で入手可能とのことなので、早速ダウンロードして試してみた。8月17日19:00現在、まだ無料配布されていたので、有料になって泣きを見る前にダウンロードしておこう。

ネットワークを利用して音楽が聴ける

このアプリははっきり言って凄すぎる。もしかしたらiPhoneで音楽を聴くスタイルを根本から変えかねない、かなりの影響力を持ったアプリかもしれない。というのは、Wi-Fiもしくは3Gの電波さえ入れば、iPhoneに音楽を入れて持ち歩かなくても、自宅のiTunesに入れてある音楽を聴けてしまうのだから。

しかしこのアプリの欠点は音楽を再生しながら他の作業ができないことだ。ほかのiPhoneアプリも同様だが、バックグラウンドで音楽再生ができない事は個人的にはかなり痛い。さらに3Gネットワークでは、転送速度の面から再生まで時間がかかる。もちろんストリーミング再生なので、読み込みながらの再生はしてくれるが、それでも多少待たされる感があるし、音質も若干劣化する。(Wi-Fi接続なら早いし音質はほぼ保たれる)

以上のことに目をつぶれば、このアプリは相当使えるといってもいいだろう。自分の場合はiTunesに登録してある音楽が30GBを超えているので、入りきらなかった音楽を急に聴きたくなった時に重宝しそうだ。

Mac/PCにインストール

Simplify Mediaは、再生元となるMac/PCにアプリケーションのインストールが必要だ。これもSimplify Mediaのサイトから無料でダウンロードできる。サポートするOSは「Mac OS X Tiger, Leopard」「Windows XP, Vista」「Ubuntu 8.04〜」とぬかりない。Windowsの場合は「Winamp」もサポートされている。

アプリをMac/PC側にインストールしたら、早速起動してセットアップを始めよう。以下はMacでのインストール、使い方になる。

ユーザー登録

MacでSimplify Mediaを初めて起動すると、「アカウントを持ってるか?持ってないか?」と聞いてくる。持っていない場合は「Do you have an account?」のチェックボックス「No」を選択して、希望する「Screen Name」、「Password」を入力し「Continue」で先に進めよう。

Simplify Media

入力したScreen Nameが誰も使われておらず、規定の文字数以内ならば以下の画面に移動する。Display Nameは後から変更できるので適当に入力し、無難なメールアドレスを登録。Computer Nameも後から変更できるので適当に入力だ。

Simplify Media

問題なければ、下記の画面に移る。ここは迷わず「iTunes Library and playlists」を選択しておこう。

Simplify Media

勘が鋭い人はおわかりかと思うが、実はこのSimplify MediaはiPhoneだけではなく、他のMac/PCからも接続可能。先ほど設定した「Display Name」で相手に接続し、「Computer Name」が公開するライブラリとなる仕組み。つまりiPhoneを巻き込んだ音楽共有アプリというわけだ。

Simplify Media

セットアップが完了すると、右のような小さいウインドウが立ち上がる。最初はiTunesライブラリを読み込むため、「Scanning Libraries…」としばらく表示が続くが、これが「…Files available」と表示されれば、準備完了。インターフェイスが中途半端だが、この辺は今後の改善に期待しよう。

なおiPhone側では機能しないが、Mac/PC同士の場合はMessageを送受信することができるようだ。

iPhoneにインストール

Simplify Media

こちらは普段通りの方法でアプリをインストールする。iTunes、もしくはiPhone直でApp Storeの「Simplify Media」のページに移動し、「アプリケーションを入手」ボタンを押してダウンロードしよう。

初回起動時のみ、英語でMac/PC側にソフトウェアをインストールして、「アカウント設置しろ」と表示されるが、必要なMac/PC側のセッティングは終えているので、スルーして先に進む。

すると「Setting」の画面が表示されるので、「Debug Log」「Advanced」はスルーし、「Screen Name」「Password」にMac/PCで所得、設定した内容を入力する。以上でiPhone側の設定は完了! これで音楽を聴く環境は整った! 右上の「Done」を強打して、早速ネットワークの向こうにある音楽を楽しんでみようじゃないか!

純正の再生機能と比べても遜色はない

設定完了、または2回目以降の起動時に「Media List」が表示される。ここには設定で入力した「Display Name」が公開している「Computer Name」が表示され、タッチするとiTunes Libraryの中をブラウズすることができる。

曲のブラウズ画面は純正のものと似通っていてる。基本は「アルバム」「アーティスト」「ジャンル」「プレイリスト」のカテゴリーでブラウズを始めることになるが、少しばかり純正のiPod機能とたどり方が違い、戸惑うかもしれない。自分の場合は「ジャンル → アーティスト → アルバム → 曲」と普段ブラウズして目的の曲にたどり着くのに対し、Simplify Mediaの場合は、「ジャンル → アルバム → 曲」と、アーティストが抜けているため、酷く扱いにくく感じだ。改善されるまで、プレイリストで凌ぐしかなさそうだ。

曲の再生で感動したのは、純正の機能にはない「アーティスト情報の表示」だ。英語が基本だが、日本語情報がある場合は、日本語で表示してくれる。

「歌詞表示機能」もしっかり実装している点はうれしい限り。残念ながら、アートワーク表示、CoverFlowはサポートしていないが、この辺も今後のバージョンアップに期待だ。

Simplify Media

十分使えるレベル

かなり長めの記事になってしまったが、いかがだっただろうか。まだまだ荒削りなアプリだが、現状でも十分実用に耐えられるレベルなので、今の再生環境の補助として利用するのがベターだろう。バックグラウンドで再生できない点が残念だが、iPhone OSの今後のバージョンアップで可能になる可能性があるので期待したい。

一番楽しみなのが、今後どのような機能が実装されていくかだ。開発元のSimplify MediaはMac/Windowsはもちろん、Linuxまでもサポートし、シンプルなサイトには情報満載。Blogも比較的短いスパンで更新され、相当なやる気を感じさせてくれる。インターフェイスの問題、サーバサイド(Mac/PC)側のアプリのパフォーマンスの問題等々、問題は山積みだが、是非今後も改善を重ね、素晴らしいアプリに仕上げていって欲しい。(アップルからも同様のアプリが出そうな事だし、負けずに頑張れ!)

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